梅雨の候、皆様いかがお過ごしでしょうか？
先日、佐良山小学校5年生の生徒55名と先生3名が、総合学習の一環として弊社の「日植総合研究圃場」に来場されました。今年で3回目となるこの訪問の様子を紹介いたします。
大型観光バスで到着した生徒たちは、クラスごとに分かれ、耐流速試験機や人工降雨試験機の見学、スライドを使った学習に順番に参加しました。佐良山小学校は、平成10年の豪雨災害で校舎の1階部分が水没し、大きな被害を受けた学校です。校舎前を流れる皿川が氾濫し、「宝来橋」も落橋するなど甚大な影響がありました。この災害を受け、護岸復旧のために開発されたのが弊社の河川用製品「グリットシーバー」です。スライドでは、この製品の開発秘話を交えながら、私たちの仕事や緑の役割、生物多様性についてお話ししました。
昨年、「日植総合研究圃場」は環境省より「自然共生サイト」に認定されました※1※2。これは、民間の取り組みによって生物多様性の保全が図られている区域として認められたものです。そのため、今回の学習では「生物多様性の重要性」や「身近な自然との関わり」について、先生方も一緒に考える機会となりました。
最後は恒例の植物見本園でのビンゴゲームです。植物見本園には、のり面緑化に使用する植物、山野に生育する植物、花を咲かせる植物など約130種類を展示しています。自分の手で触れることはより深く植物を体感できる機会になります。チョコレートミントでは「本当にチョコミントのにおいがする！」と大人気でした。
当日は晴天に恵まれ、少し暑いくらいの気候でしたが、生徒たちは知っている植物や初めて見る植物に触れ、思い思いに楽しんでいました。生物多様性や私たちの仕事について、関心を持ってもらえたと思います。中には「将来は日本植生で働きたいです！」と言ってくれた生徒もおり、大変嬉しく思いました。
「ぜひ一緒に自然を守るお仕事をしましょう！」
私たちは今後も、全国での緑化事業や地域とのつながりを大切にしながら、生物多様性保全に努めてまいります。

植物見本園でビンゴゲーム

耐流速試験機で流速体験

• ※1「日植総合研究圃場」が環境省の「自然共生サイト」に認定
• ※2「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画