薄綿(不織布)は、当社の数多くの製品に使用している材料です。それ以前は、種子や肥料を植生ネットに直接吹付けたり、クレープ紙で挟みこんでいましたが、柔軟性に乏しく、土壌への密着性に劣ること、風や乾湿の影響を受けやすいなどの課題を抱えていました。植物を有効利用できるのり面緑化工も、植物が発芽、生育しないとその機能を発揮することができません。そこで、当社は様々な研究を行い、柔軟性が高く、土壌の僅かな凹凸に密着する薄綿を開発しました。
さらに、薄綿の特長を活かす技術として、種子や肥料などを薄綿の土壌(地面)に接する面に直接接着する泡接着技術を開発しました。
泡接着技術の開発により薄綿は、夜露程度の水分で植生ネットから分離し、土壌微粒子とともに種子、肥料を地山に固定させるため、より確実な緑化が可能になりました。