キョウジンガーやキョウジンガーST60に使用しているモルタル袋は従来の技術では難しかった、長期にわたり安定した緑化基礎工を可能にしました。
一般的な植生マットや植生基材マットには、肥料袋や植生基材袋(肥料や保水材,土壌改良材を充填)が使用されており、これらが形成する小段は、流下水の減勢や分散により、土壌侵食の緩和や、発芽した種子への養分供給や定着などに効果があります。侵食を受けやすく、植物が定着しにくいのり面の緑化に必要不可欠なものです。
しかし、肥料袋や植生基材袋は、長い年月の経過により、袋の目減りや劣化、破損により、その機能が低下する事例が確認され、長期的に安定したのり面保護に課題が生まれました。
そこで当社は、長期にわたり頑丈な緑化基礎工を求めて研究を重ね、モルタル袋(モルタル入補強繊維袋)を開発しました。ビニロン繊維等で特殊加工を施した袋にドライモルタルを充填したモルタル袋は、のり面の凹凸に密着する柔軟性と、雨や夜露で速やかに固化する性質を有し、のり面に厚みを持った固い小段を長期にわたり形成することを可能にしました。