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STORY こんなこともやっています「航空実播工」

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西日本を中心に全国各地に被害をもたらした平成30(2018)年7月豪雨では、高知県や徳島県の県境付近でも多くの山腹が崩壊しました。令和5(2023)年12月現在も災害復旧事業として、大規模な治山工事が続いています。
その事業の一環として、航空実播工による治山工事が高知県長岡郡大豊町で施工されました。航空実播工は、資材や機械の搬入や施工が困難な山岳地や大規模荒廃地を早期に緑化するために、ヘリコプターを使用して植生基材(種子、肥料、養生剤などを混合したもの)を空中から散布する工法で、四国では近年発注が少なくなってきました。
航空実播工は、ヘリコプターによる施工のため、豊富な知識と経験が求められる工法であることから、当社の「NSA工法」が採用になりました。「NSA工法」は、昭和40年頃から様々な試験を積み重ね開発した航空実播工専用の養生剤「NSA101」と植生基材を練り混ぜることで、ヘリコプターによる効率的な散布を実現しました。
今回の現場は、山頂付近で発生した崩壊地や現場に至るまでの道がない崩壊地でした。航空実播工はとりわけ天候の影響を受けやすく、入念な準備と関係するすべての会社様との協力体制が不可欠です。当社は、一次下請として工事に携わりました。地上作業における植生基材の調合や攪拌には細心の注意を払い、元請業者、工事関係者とコミュニケーションを密に取り、安全かつ効率的に、無事完工しました。
施工から半年後、植生の経過観察を行うため、ヘリコプターではなく汗だくになりながら自分の足を使った登山となりましたが、登った先に多くの種子が芽吹き、順調に植生が進んでいることを確認し、発注者や工事関係者とともに喜びを分かち合うことができました。
当社は、施工が困難とされる場所においても様々な形で植生工に貢献しています。

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